三菱自、北米で「ミラージュ」販売 世界戦略車をタイから輸出

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三菱自動車は、今秋から北米で小型の世界戦略車「ミラージュ」の販売を始める。益子修社長が7日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、明らかにした。米国の人口構成の変化で、大型車以外のニーズが高まっていることに対応する。同社は、オランダの不採算工場の売却や北米での車種構成の見直しを進めるなど、海外事業の再編を進めてきた。今後、ミラージュなどを軸に海外で反転攻勢をかける。

 ミラージュは、三菱自が成長の柱と位置付ける低価格、低燃費車で、ガソリン1リットル当たりの燃費性能は27.2キロ。日本では最低価格100万円以下で販売している。日本以外にも欧州や東南アジアを中心に、計約150カ国に順次輸出する世界戦略車と位置づけ、昨年4月にタイで生産を開始した。

 北米では、ガソリン価格が高騰すると小型車の売れ行きが伸びるが、大型車へのニーズは根強く、苦戦を強いられるメーカーも多かった。スズキは円高による競争力低下も重なり、昨年撤退している。

 三菱自も当初は輸出しない方針だったが、「移民の流入などで、燃費性能が良い小型車が欲しいという声が高まってきた」(益子社長)として、慎重姿勢を一転し、北米市場への投入を決めた。

 ミラージュの販売は当初、月600台を予定している。今後、市場の動向をみて徐々に引き上げる計画で、米小型車市場で先行するトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、韓国の現代自動車などを追う。

 同社は、不採算事業の見直しなどで、2013年3月期の最終利益が379億円と10年ぶりに過去最高益を更新するなど、経営状態が上向いている。今期は、ミラージュに加え、スポーツ用多目的車(SUV)「ASX」(日本名RVR)やピックアップトラック「トライトン」などの世界戦略車で販売を伸ばす戦略で、今年度の世界販売台数は、前年度比18%増の116万9000台を計画。「北米」「欧州」「アジア・その他地域」、「日本」の全地域で販売増を見込んでいる。

配信元: http://www.sankeibiz.jp/business/news/130608/bsa1306080901003-n1.htm

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