コメの政府買い取り価格下げ タイ、輸出増加へ国際競争力向上

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タイ商務省はインラック首相が議長の国家コメ政策委員会に対し、4月に収穫される二期作目うるち米の買い取り価格を現行の1トン当たり1万5000バーツ(約4万8000円)から1万3000~1万4000バーツへの引き下げを提案した。タイ政府は2011年から農家の所得保障政策としてコメ買い取り制度を実施しているが、実現すれば買い取り価格の修正は今回が初めて。現地英字紙ネーションが報じた。

 買い取り価格は下落基調にあるコメの国際価格を大きく上回っており、国内のコメ輸出業者はタイ米の輸出競争力が著しく低下したとして、高すぎる買い取り価格の不当性を訴えていた。タイは長年、コメ輸出量世界一の座にあったが、昨年はインドとベトナムに追い抜かれて世界3位に転落。コメ輸出業者協会(TREA)のデータによると、昨年の輸出量は前年比35%減の694万トンだった。

 タイ商務省のワッチャリ・ウィムクターヨン事務次官は他国との激しい輸出競争に直面しているタイ米の輸出を後押しするため、コメの買い取り価格は引き下げられるだろうと表明。「価格の引き下げで今年の輸出は上向き、コメ輸出業者の売り上げが伸びるとともに在庫放出につながるはずだ」との考えを示している。

発信元:http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130319/mcb1303190505017-n1.htm

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