タイ企業グループ、F&N出資比率引き上げに失敗=関係筋

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シンガポールの不動産・飲料グループ、フレーザー&ニーブ(F&N)(FRNM.SI: 株価, 企業情報, レポート)買収を目指すタイの富豪チャロエン・シリワタナバクディー氏が、F&N株式10%を追加取得しようとして失敗したことが、関係筋の話で分かった。

チャロエン氏に72億ドル相当の買収条件を引き上げる圧力が強まった。

チャロエン氏は、自分が経営するタイ・ビバレッジ(TBEV.SI: 株価, 企業情報, レポート)とTCCアセッツを通じてF&N株を34%保有しているが、9月に未保有株取得を提案した。

事情に詳しい関係筋によると、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)を仲介役に、チャロエン氏率いるタイの企業グループとF&N株主の機関投資家との協議が14日夜から始まった。

買い取り条件は1株=9.60シンガポールドル。香港拠点のヘッジファンド2社を含む株主側は提案を拒否した。拒否した理由は不明。

チャロエン氏の買収案の期限は1月2日。関係筋は期限が1月第4週に延長される公算を示した。

チャロエン氏は9月に未保有のF&N株を1株=8.88シンガポールドルで買い取る提案をした。

11月になるとシンガポールのホテル・不動産大手オーバーシーズ・ユニオン・エンタープライズ(OUE)(OVES.SI: 株価, 企業情報, レポート)率いるコンソーシアムが9.08シンガポールドルの対抗案を出し、買収合戦となった。

TCCアセッツは「株主は、正式な発表がない限り、何らかの取引の実現、あるいは提案条件の修正、その両方が行われる確証はないと認識すべき」とする声明を発表した。

発信元: http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE8BH05620121218

シティグループ(香港)の広報はコメントを差し控えた。

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