佐藤洋太 きょうタイで世界戦

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前日計量が2日、シーサケット県内のホテルであり、王者佐藤洋太(29)と挑戦者のシーサケット・ソールンビサイ(26)はともにリミットいっぱいの52・1キロでパスした。日本人にとってタイは世界戦で過去17戦0勝16敗1分けの鬼門。防衛戦では1963年にファイティング原田、64年に海老原博幸も地元判定に泣いた。佐藤は連敗ストップの伝説を目指す。

 計量は拍子抜けするほどすんなり終わった。「タイ側がはかりに細工をするのでは」「何か仕掛けてくるのでは」と警戒していた佐藤陣営だが、両者ともリミットぎりぎりでパス。水分を補給した佐藤は「今のところは何も起きていない。妨害もされていない。後は本番だけ。これで勝てなければ意味がない」と気を引き締めた。

 心配された敵地での防衛戦だが、順調すぎるほど事が運んでいる。佐藤は日本国内での試合では減量中も子育てをしながら過ごすが、タイではプロモーターが用意した高級ホテルのキングサイズのベッドで朝までぐっすり。だから疲労もたまらない。減量もプールサイドで縄跳びしたり、ベッドに寝そべり読書にふけったりで調整できた。

 宿泊先のホテルから試合会場までは約100キロあり、車で1時間以上かかる。道路は舗装された4車線だが、両脇は見渡す限り畑と原野。のんびり道路脇を歩く牛もいる。佐藤はのどかな田園風景を眺めながら「バンコクの喧噪(けんそう)を離れてこんなところに来ると、ほっとする。人間のあるべき姿なのかも」と哲学めいた言葉も。

 かつて、タイの試合といえば不正が取り沙汰されたが、今のところその気配はない。レフェリーもジャッジも中立国で構成される。JBC関係者も「昔と違う。タイ側もすごくフェア。何の問題もない」と話す。だが、5000人が収容される試合会場は挑戦者の支持一色になるはず。完全アウェーで、佐藤はどう闘うか。

配信元:http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/battle/news/CK2013050302100004.html

1 Review for “佐藤洋太 きょうタイで世界戦”

  1. 頑張れ より:

    ロンポージムでお会いしました。なんとも格闘家のチャンプとは思えないほど紳士的な人。頑張れ!応援してます!

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