タイ増産、東南アを柱に スズキ

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 【ラヨーン(タイ東部)=矢野修平】スズキは十二日、三月にタイで初めて建設した四輪車の工場で、生産開始を記念した式典を開いた。今年は小型車「スイフト」を二万一千台生産する見通し。米国本土の四輪販売事業からの撤退を六日に発表したスズキは、市場拡大する東南アジアをインドに続く海外事業の柱に育てていく方針を明確に打ち出した。
 タイでは、政府がエコカーと認可した低燃費小型車への優遇税制があり、小型車の需要が高まっている。スイフトも二〇〇七年に認可を受けており、三月の生産開始から受注が拡大。初年度に見込んでいた年一万五千台から前倒しで増産を進めている。
 今年生産する二万一千台のうち約一万七千台はタイ国内向け。残りはインドネシアやマレーシアなどへ輸出する。一三年はさらに二・六倍の五万四千台に生産を増やし、豪州やニュージーランドへの輸出も開始する。

 新工場は、バンコクの南東約百十キロにあるラヨーン県の工業団地に新設。敷地面積は六十五万平方メートル、従業員は約千百人。生産能力は年五万台で、一六年度までに十万台に増強する計画だ。
 現地工場で行われた式典にはスズキや現地販売店の関係者ら約四百人が出席。鈴木修会長兼社長が「日系メーカーで最後の進出となったが、(各社を)追いかけていく。(進出の早い)インドのようにはいかず、厳しい覚悟が必要だ」とあいさつした。併せて「タイ一国でなく、輸出入の関税がないインドネシアと一体で考える。生産する車を相互に補完することで、販売車種を増やせる」とタイ工場の位置づけを説明した。

参照:http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20121113/CK2012111302000073.html

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