置いてきた「魂」から14年…カズ“宿命”の出陣へ!

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 いよいよカズの宿命のW杯が始まる。フットサルW杯タイ大会は1日、タイ各地で開幕し、1次リーグC組の日本は前回王者ブラジルと激突する。フットサルW杯史上最年長出場となる三浦知良(45=J2横浜FC)はアラ(サイドハーフ)でのデビューが確実。00年グアテマラ大会でキンデラン(キューバ)がマークした40歳205日での最年長ゴールの記録更新を狙う。

 カズが宿命のピッチに立つ。14年前、フランスに置いてきた「魂」とともに。初戦、優勝候補のブラジルとの一戦で日の丸を背負い、アラとしてW杯デビューを飾る。カズが子供の頃から夢見てきたサッカーのW杯ではない。それでもカズは「左胸のエンブレム、日本代表としての重みは変わらない。これは自分にしかできない挑戦。全力を尽くしたい」と言った。

 日本を出発した10月28日。開幕直前で14人のW杯メンバーから漏れた滝田学(26=ペスカドーラ町田)、仁部屋(にぶや)和弘(24=バサジィ大分)が成田空港まで見送りに来ていた。その瞬間、14年前の自分が重なった。98年W杯フランス大会直前、当時の岡田武史監督が「外れるのはカズ、三浦カズ」と落選を発表。傷心帰国の途に就いた。「言葉はいらない。プレーの態度で示す。それが2人へのリスペクトになる」。カズはタイの空に誓った。

 8月下旬、日本協会からフットサルW杯出場のオファーを受けた。もっとも危惧したのが自身の参加でフットサルに懸けてきた選手が代表から漏れること。だからこそW杯では「カズダンスは踊らない」と宣言。勝つことに集中する。「雰囲気を高めるのも自分の仕事だ。ブラジルの個の強さに勝つために14人、いやスタッフ全員の力を一つにしたい」と言った。

 2000人近い日本人観客、50人近い報道陣が駆けつける予定だ。かつてこれほど注目を集めたフットサルW杯はない。「メディアを巻き込み、ムーブメントを起こす。自分にしかできないこと。宿命だと思う」とカズ。45歳8カ月の出場はW杯史上最年長。得点すれば、00年大会のキンデラン(キューバ)の最年長記録(40歳205日)を更新する。さあ、カズのW杯が幕を開ける。

 ▼フットサルW杯大会方式 出場24カ国を4チームずつの6組に分け、1次リーグを行う。各組上位2チームと、各組3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメントへ進出する。順位決定方法は(1)各組内の勝ち点(2)同得失点差(3)同総得点。それでも2チーム以上並んでいる場合は(4)当該チーム間の勝ち点(5)同得失点差(6)同総得点(7)抽選で決める。また、各組3位から決勝トーナメントへ進む4チームは(1)(2)(3)(7)の順で決定。

参照:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/11/01/kiji/K20121101004453670.html

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