不敬罪で服役のシンガポール人男性 タイ国王が恩赦、強制送還に

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タイで不敬罪で投獄されていたシンガポール人の男性(62)が4日、プミポン・タイ国王の恩赦で釈放されることになった。男性は近くシンガポールに強制送還される。タイ字紙カオソッドなどが報じた。

 男性は1977年からタイで暮らし、タイ人の妻がいる。2009年4月、タクシン元首相派市民によるバンコクでの反政府集会で国王を批判するビラをまいたとして逮捕され、禁錮13年9カ月の判決を受け、服役していた。

 不敬罪はタイ国王夫妻と王位継承者への批判を禁じたもので、違反した場合、1件につき最長15年の懲役が科される。人権保護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部ニューヨーク)によると、1990年から2005年にかけ、不敬罪の裁判は年4、5件程度だったが、反王室のイメージがあるタクシン派と特権階級を中心とする反タクシン派の抗争が激化した2006年以降は累計で400件以上に上る。

 タイでは殺人容疑でも保釈されるケースがあるが、不敬罪の容疑者は保釈がほとんど許されない。また、外国人の不敬罪受刑者は数年服役して恩赦で出獄するのが一般的だが、タイ人受刑者が恩赦で出獄したというニュースはほとんどない。

発信元: http://www.newsclip.be/article/2013/06/06/17848.html

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