パナソニック、タイで冷蔵庫向け真空断熱材を生産

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パナソニックは3月にタイで真空断熱材の生産を始める。現在は全量を国内生産し、自社の冷蔵庫などに採用しているが、省エネ機運の高まりを受けて、世界的に断熱性能の優れた真空断熱材の需要が高まると判断。冷蔵庫用を中心に初の海外生産に乗り出す。付加価値の高い主要デバイスの外販を進めて、白物家電事業の収益基盤強化につなげる。

パナソニックアプライアンス冷機デバイスタイ(パトゥムタニ県)の工場で真空断熱材を生産する。投資額や生産規模は明らかにしていない。タイを輸出拠点に位置づけ、主に海外市場向けを生産。世界の冷蔵庫メーカーなどに販売する。国内市場向けは引き続き日本で手がける。

これまでは主要材料の一部で海外調達が難しいものがあり、全量国内生産してきた。タイで生産するのは熱伝導率0・0012ワット/メートルケルビンの「U―Vacua バージョン4」で、グラスウールの約38倍、硬質ウレタンフォームの約20倍の断熱性能を持つ。

パナソニックによると同社は真空断熱材で国内約45%のシェアを握るという。ただ、12年度の事業売上高は前年度比約4%減になる見通し。BツーB(企業間)事業の強化を経営課題に掲げ、13年度以降の外販拡大に向け、タイで生産を立ち上げることにした。

真空断熱材はガラス繊維を外被材でパッキングし、内部圧力を減圧して気体の熱伝導を低減させた断熱デバイス。保冷、保温を目的とする冷蔵庫やジャーポットでは断熱性能の向上が製品の省エネに直結する。

発信元: http://www.asahi.com/tech_science/nikkanko/NKK201302110014.html

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