タイ 政府と過激派対話へ 和平合意

VN:F [1.9.22_1171]
Rating: 0.0/10 (0 votes cast)


タイ政府は二十八日、マレーシアのクアラルンプールで、タイ最南部で活動するイスラム過激派組織の一つと和平合意した。二週間後に対話を始める予定。同地域では二〇〇四年からテロが頻発し五千人以上が死亡している。過激派組織は複数あり、他の組織が追随するかは不明で、和平への道のりは依然険しいとみられる。

 地元メディアによると、和平合意したのは民族革命戦線(BRN)。タイ国家安全保障会議のパラドン事務局長と、BRNのマレーシア連絡事務所のハッサン所長が、対話開始に関する合意文書に調印した。
 ハッサン氏が「問題解決に向け最善の努力を尽くす」と述べたのに対し、パラドン氏は「この合意がやむことのない暴力に終止符を打つわけではない」とし、他の過激派組織との対話の必要性を強調した。
 タイのインラック首相は同日、マレーシアを訪問。ナジブ首相と会談後、今回の合意が永続的解決に結び付くことへの期待感を示した。
 仏教国タイの最南部はマレー系イスラム教徒が人口の九割を占める。テロの背景にはタイ政府の同化政策や差別的待遇に対する不満があるとされ、麻薬密売の利益が過激派の活動を支えているといわれる。

発信元: http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013030102000119.html

Review

RSS表示パーツ