タイの生命保険市場は順調 フィッチ「1~2年は安定成長」

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 タイの生命保険市場が順調に拡大している。欧米格付け会社フィッチ・レーティングスによると、2012年1~7月の同国生命保険料収入合計額は2124億バーツ(約5670億円)で前年同期比17.5%増となった。同社は、保険商品の多様化が進んでいることから今後も生命保険への新規加入が堅調に推移し、まだ1~2年は安定成長が見込めると予想している。現地紙ネーションが報じた。

 同国の生命保険市場で人気を集めているのが、投資の運用実績によって保険金額が変動するユニットリンク保険だ。フィッチの保険担当者は「増加する中間層と、ハイリスク・ハイリターン志向が強い若年層の間で、保障と資産形成の両方を備えた保険商品を求める傾向が強まっている」と分析する。

 タイ国内の生命保険普及率は2.7%で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中ではシンガポール(4.3%)やマレーシア(3.3%)と比べて拡大余地が大きい。今年11月には英保険大手のプルデンシャルがタイ大手のタナチャート・ライフ・インシュアランスを3億6800万ポンド(約484億円)で買収するなど、世界大手もタイの生命保険市場を注目している。

発信元: http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121225/mcb1212250503011-n1.htm

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